KOBE 艶男(アデメン)プロジェクト | 神戸TOHの会

キャラクターを有したホテル・企業10社が、ツイッターで神戸の魅力や見どころを実況。神戸に来ていただく事、神戸で泊まっていただく事を目的としたプロジェクト。

KOBE艷男プロジェクト
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ストーリー

CAUBE 零話「タイムトラベラー」

消えた10人の男たち

 神戸に卒業旅行で来た10人の学生が消えた。
202X年 東京慶和大学の学生が、
卒業旅行のため神戸に訪れた。
10人は全員コスプレ部員で神戸出身。
大阪泊を選択した女子部員とは別に
神戸メリケンパークで行われる
コスプレワールドカップ出場に合わせ
神戸に宿泊したのだった。
宿泊先はネットで予約した
「神戸グローブホテル」
しかしそれは、神戸開港以来
最初に作られたとされるホテルで
現存するものではなく、
資料もほとんど残っていない
謎のホテルだった。

グローブホテルの看板

「これがホテル?」
「ネットで安かったんだ。
よく見れば洋館でオシャレじゃん」
「フロントいないよ」
「なになに、鍵を各自お持ちください」
「AIロボットでも置けばいいのに」
「働き方改革?」

「俺3階ね」
「待てよ!ジャンケンで決めようぜ」
「ここ他にお客さんいないね」
「古いからかな」
「メシも食ったし、
早く寝て明日に備えようぜ」

翌日・・・
「昨日のカミナリ凄かったね」
「ベッドに潜って寝たよ」
「あれ、窓から海って見えたっけ?」

10人の青年たちは、時のいたずらに巻き込まれてしまったのである。

時を刻む柱時計

「これってタイムスリップじゃない?」
「そんなばかな」
「外見ろよ!」
「ビルがひとつもない」
「スマホもアンテナ立たない」
「この新聞見て。明治40年!」
「本当にタイムスリップしたみたいだ」

「それより、この街の名前はなんだっけ?」
「ここは・・・あれ名前が出てこない」
「俺も知らない。女子は大阪に行ったよな」
「そうそう、ここは・・・」

彼らはタイムスリップと同時に、神戸という街の名前も知識も奪われていた。

ホテルの灯り

青年たちが悩んでいると、
支配人らしき男が現れた。

「この街の大切なものを見つけると、元の世界に戻れますよ。」

そう言うと1枚の地図を残して消えた。

一枚の古い地図

「あんた誰?」
「消えた!」
「怖いっ。幽霊かと思ったよ」
「どうする」
「タイムスリップって何かヒントを探せば、
現代に戻れるって映画とかであるぜ」
「それは映画だろ」
「でもそれしかないな」

「この地図何? CAUBEと書いてある」
「これはホテルの地図じゃない?
グローブホテルを中心に
10個のホテルがある」
「ほんとだ。ちょうど10人いるし、
手分けして行ってみない?」

「何かわかれば、ここに持ち寄ることにしよう」
「じゃあ、俺はこのホテル」
「俺はこのホテル」

「そうだ、みんなコスプレで行かない?
ちょうど明治大正ロマンがテーマだし」
「賛成。目立つ方が神様も怒って
現代に戻してくれるかも」

10人はコスプレ衣装を身に着け、現代に戻るヒントを探しに地図にあるホテルに出かけたのであった。

地図にあるホテル

10人は行く先々のホテルで
歴史に深く関わりのあるものを見つけ、
グローブホテルに戻った。

「俺の行ったホテルには日本で初めて
サッカーが行われたグランドがあった」
「俺の行ったホテルには日本で初めて
珈琲やスイーツを作った店があった」

「それって、歴史で勉強したよな」
「山と海がある港町」
「夜景がきれいで」
「パンやケーキが美味しくて」

「この地図にあるCAUBEってなんだよ」

「キュウベか」
「かうべ・・・」
「この街の名前か」

「旧仮名遣いで、かうべというと」
「旧仮名遣いって?」
「ほら、蝶々の読み方はちょうちょう、
文字にするとテフテフ」
「現国か古典で習ったよな」

「ということは、かうべは・・・」
「こうべ!」
「神戸か!ここは100年前の神戸なんだ!」

全員が「神戸!」と叫んだ時、雷が鳴り響き、再び現代へタイムスリップした。

旧居留地

「やった! 元に戻ったぞ」
「そうか、ここは神戸だったんだ・・」

10人の青年たちは、神戸というキーワードを思い出すことで現在に戻れたのだ。

「夢みたいだったよな」
「いやあれは夢じゃない」
「神戸の街と歴史を忘れないようにしようぜ」
そう言いながら坂を下ると、
いつの間にかグローブホテルは消えていた。

「おーい、置いて行くなよ」
「ショウだよ。どこ行ってたんだよ」
「ちょっと朝飯を」
「さすがショウだ(笑)」

ところが・・・。
「おい!1人たりないぞ!」
「えっ!1、2、3、・・・9人」
「キハルだ!」
「明石へ行ったキハルがいないよ」
「あいつだけ、過去に残ってしまったんだ」
「とにかく明石へ行こう」

しかし、手がかりは見つからず、
再びタイムスリップすることもなかった。

「おい! 見ろよ、この石碑!」

昭和初期の明石の町づくりに
貢献した人々の名前の中に
「緑丘喜春」
と記されていた....《 続 》

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